ー稲わらや刈株を秋耕ですき込みましょうー
平成30年10月15日
滋賀県東近江農業農村振興事務所農産普及課長
(東近江農業普及指導センター)
水稲の収穫がほぼ終わり、稲わら残渣や刈株再生芽(ヒコバエ)が見られます。
次の注意事項に該当するほ場は、すぐ秋耕しましょう。
1.イネ縞葉枯病の発生に注意!
・縞葉枯病は、刈株再生芽の葉が黄色く退色し、巻いたり曲がって垂れ下がる症状が特徴です。
・刈株再生芽は病気の伝染源になるため、速やかにすき込んで下さい。
2.刈株再生芽の成熟した籾に注意!
・刈株再生芽が、出穂しています。
・特に早生品種で、籾が成熟してしまうと、発芽する場合があります。
・来年の裸地生えの原因になりますので、速やかにすき込みましょう。
・混種を防ぐため来年も同じ品種を植えましょう。
3.残渣や雑草が多いほ場は還元障害に注意!
・台風の影響で稲が倒伏し、刈り残しがあるほ場や雑草が多いほ場があります。
・来年の水稲作で、作物残渣や雑草などが十分に分解されないまま田植えすると、土壌還元障害により生育が抑制される場合があります。
・秋耕で作物残渣等の分解を促進しましょう。