~中干しの開始は「田植え1カ月後」を目安に~
【中干しの目的】
- 乾かすことで土中に酸素が入り根腐れを防ぎ、根の活力を高めます。
- 土中に溜まっている有害なガスを抜くことができます。
- 土を乾かすことで窒素の吸収を抑え、余計な分げつを抑制します。
- 土を乾かすことで田面を固くし、コンバイン等の作業性を高めます。
【中干しのポイント】
- 開始時期の目安
㎡当たりの目標穂数を380~400本として
- 70株/坪植え → 14~15本/株
- 60株/坪植え → 17~18本/株
- 50株/坪植え → 20~21本/株
中干しの期間は1週間から10日間ぐらい行い、過度の中干しは、根を傷めたり、田の水持ちが悪くなる原因となりますので、大きなひび割れが入らない程度にしましょう。
また、中干しをする際に溝切りを行っておくと、その後の水管理がしやすくなります。
~雑草の取りこぼし対策には 中・後期剤~
- 初期剤、初中期一発剤を散布後に発生した雑草は、中・後期剤等での早目の処理で対応しましょう。
- 雑草は丈が短くても葉齢が進んでいますので、ほ場の状態を確認して散布適期を逃さないようにしましょう。
- 各除草剤の散布可能な時期は決まっているので、必ず順守してください。収穫の早いみずかがみやコシヒカリは特に注意が必要です。
【主な中・後期剤】
使用薬剤名 | 適用雑草 | 成分 | 使用時期・量 | 注意点 |
クリンチャー1kg粒剤 | ヒエ | 1 |
移植後25日 ~ノビエ5葉期 1.5kg散布/10a ※収穫30日前まで |
広葉雑草には効果がないので、広葉雑草が混在するほ場では、それらに有効な剤と組み合わせて使用する。 |
バサグラン粒剤 |
オモダカ クログワイ ホタルイ 他多年生雑草 |
1 |
移植後15日 ~55日まで 3~4kg/10a ※収穫60日前まで |
落水状態(又はごく浅く湛水状態)で散布し、少なくとも3日間はそのままとする。 処理後、晴天の持続する時を選ぶこと。ノビエには効果がない。 |
レブラス1kg粒剤 |
ヒエ オモダカ クログワイ ホタルイ 他多年生雑草 |
4 |
移植後14日 ~ノビエ4葉期まで 1kg/10a ※収穫60日前まで |
湛水状態で散布し、少なくとも3~5日間はそのままとする。 |
ニトウリュウジャンボ |
2 |
移植後15日 ~ノビエ4葉期まで 500g/10a ※収穫60日前まで |
湛水状態で散布し、少なくとも3~5日間はそのままとする。2~3週間で効果が確認できる。 |