「農林61号」の穂肥施用について
令和2年2月10日
東近江農業農村振興事務所農産普及課
(東近江農業普及指導センター)
今年も暖冬で降水量も少ないため、麦の生育はたいへん旺盛で、平年より約2週間早まっています。ほ場ごとに生育状況を確認して、適期に穂肥を施用しましょう。
穂肥施用のポイント
○基肥一発+実肥の体系
麦パンチ等の肥料を基肥に施用したこの体系では、原則として穂肥は不要です。
○基肥ー穂肥(ツータッチ)の体系
穂肥で麦用セラコートR2500を施用する場合、2月中旬の茎数によって、下表を参考に、2月下旬~3月初旬に基準量を施用しましょう。
1㎡あたりの茎数(2月中旬) | 穂肥時期の目安 | 穂肥の肥料名と施用量 |
600本未満 | 2月下旬 |
麦用セラコートR2500 30㎏/10a施用 (基肥を30㎏/10a施用した場合) |
600本以上 | 2月末~3月初旬 |
○分施(基肥ー追肥ー穂肥ー実肥)の体系
2月中旬の茎数によって、下表を参考に施用しましょう。
1㎡あたりの茎数(2月中旬) | 穂肥時期の目安 |
穂肥の施用量 (窒素成分20%の肥料の場合) |
600本未満 | 2月下旬 | 20㎏/10a |
600本以上 | 2月末~3月初旬 | 15㎏/10a |
*1㎡あたり茎数の求め方:条間25㎝、1m間の茎数が150本なら、600本/㎡となります。
湿害対策
麦の湿害は収量や品質低下を招きます。ほ場を見回り、水が速やかに排出できるよう排水溝の補修や泥上げをしましょう。
雑草対策
カラスノエンドウ等マメ科雑草の多発ほ場ではMCPソーダ塩による防除が効果的です。詳しくは、「小麦の雑草防除について」をご覧ください。