「農林61号」穂肥を早めましょう!
平成31年2月7日
東近江農業農村振興事務所農業普及課長
(東近江農業普及指導センター)
今年は暖冬のため、麦の生育はとても旺盛で、平年より2週間早まっていますので、例年より早めに穂肥を施用しましょう。
また、基肥に麦パンチを施用されたほ場は、原則穂肥は不用ですが、葉色の低下が著しい場合は、追肥しましょう。
穂肥について
○麦用セラコートR2500を2回施用する体系【ツータッチ体系】
下表を参考に、施用時期を早めて2月下旬~3月初旬に、基準量を施用しましょう。
○基肥 麦パンチ+実肥の体系
この体系では、原則穂肥は不要です。
ただし、葉色の低下が著しい場合は、2月下旬~3月初旬に窒素成分で1.5㎏/10a(硫安なら7㎏/10a)を追肥しましょう。
○基肥ー追肥ー穂肥ー実肥の体系【分施体系】
2月下旬の茎数によって、下表を参考に施用しましょう。
表 穂肥施用量の目安
体系
|
肥料の種類 |
1㎡あたりの茎数 |
500本未満 |
500本以上 |
施用時期 |
2月下旬 |
2月下旬~ 3月初旬 |
||
ツータッチ |
麦用セラコートR2500 |
30㎏/10a (基肥30㎏/10aの場合) |
||
分施 |
窒素成分20%の肥料の場合 (NK化成C20号など) |
20kg/10a |
15kg/10a |
*1㎡あたりの茎数の求め方
条間25㎝の場合、1m間の茎数が125本なら、500本/㎡となります。
湿害対策について
麦の湿害は収量や品質低下を招きます。ほ場を見回り、水が速やかに排水できるよう排水溝の補修や泥上げをしましょう。