令和3年産小麦の概況は、圃場ごとにばらつきはあるものの管内全体的に平年と比べ茎数はやや多く草丈は長い傾向です。
圃場ごとに生育状況を確認して、穂肥の施用・湿害対策・雑草対策を行ってください。
排水対策
小麦の品質・収量を確保するには、排水対策が非常に大事です。分げつ期の湿害は穂数の減少と、収量及び品質の低下につながり、最終的に畑作物の直接支払交付金(数量支払)の交付金額が減少しますので、非常に重要です。
令和3年産小麦 穂肥施肥
11月上旬播種の小麦「農林61号」では、平年と比べ、茎数はやや多く、草丈は長い傾向です。「農林61号」は倒伏しやすいため、穂肥は以下の時期を目安に施用しましょう。
一般小麦 基肥ー穂肥(ツータッチ)の体系
㎡当たりの茎数 |
穂肥時期の目安 |
肥料名と施用量 (10a当たり) |
600本未満 | 2月25日頃 |
麦用セラコートR2500 30kg |
600本以上 | 3月上旬 |
種子小麦 基肥ー穂肥(ツータッチ)の体系
㎡当たりの茎数 |
穂肥時期の目安 |
肥料名と施用量 (10a当たり) |
600本未満 | 2月25~28日頃 |
麦用セラコートR2500 20kg |
600本以上 | 3月上旬 |
種子小麦について、生育が旺盛な圃場については倒伏の恐れがあるため、3月1日以降に施用して下さい。
<注意点>
○基肥一発肥料の場合、原則として穂肥は不要です。
※ただし、葉色の低下がみられるときは、3月上旬ごろに窒素成分で2kg/10a(例:化成肥料201 10kg)を目安に施用しましょう。
○倒伏を避けるには、施用を早めず、穂肥の過剰施用も避けましょう。
○排水の悪い圃場では、麦の湿害を受け、肥料を吸収しにくくなるので、排水対策をお願いします。
ご不明な点は、下記までご連絡ください。
湖東地区 NTT 0749-45-1111 IP 050-5801-0551 営農販売課
愛東地区 NTT 0749-46-0076 IP 050-5802-3576 愛東経済課